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【要点解説】統計データにおける「平均値」「中央値」の仕組みについて

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皆様、こんにちは! サブ3サラリーマンです。

先日、「【必見】世帯別金融資産保有額について」という、記事をアップいたしました。それに関連しまして、統計データの数値をより詳しく理解するために、統計数値の「平均値」と「中央値」の仕組みについて解説したいと思います。

正しく理解することで、表示されている数値の実態を的確につかむことができ、適正な判断をすることができるようになると思います。

では早速!!

【 二人以上世帯の平均貯蓄額は1563万円、中央値は450万円 】

こちらは、金融広報中央委員会が毎年調査している「家計の金融行動に関する世論調査2021年」(二人以上世帯調査)による、二人以上世帯の平均貯蓄額と中央値の結果になります。

・平均貯蓄額1563万円

・中央値は450万円

データの詳細ですが、

この分布概要をグラフにしたものがこちらです

今回は、右端の2021年をご覧ください。

そして、数値を詳しく掘り下げて見てみると、このようになっております。

【平均値の内訳】

・最高額は6,500万円 最低額は137万円 差6,300万円

・平均値1,563万円 最低額137万円 差1,400万円

・金融資産保有額の平均値は 1,563 万円ですが、実態を見てみると金融資産保有額が1,563 万円を超えているのは2世帯(上記赤枠)だけなので、ほかの7世帯は「自分はそんなに多くの金融資産をもっていないな」と感じると思います。しかし、実際そんなことはない事がよくわかります。

・このように、平均値は少数の高額資産保有世帯によって大きく引き上げられることがあるため、平均値だけでみると、 多くの世帯が実感とかけ離れた印象をもつ事があるので注意が必要です!

【中央値の詳細】

・平均値の欠点を補うために、中央値がある。中央値とは、調査対象世帯を保有額の少ない順(あるいは多い順)に並べたとき、中位(真ん中)に位置する世帯の金融資産保有額のこと。

・例えば自分の金融資産保有額が中央値(下の例では450万円)である世帯からみると、保有世帯のちょうど半分の世帯が自分の金融資産保有額よりも多くの金融資産を保有し、ちょうど半分の世帯が自分の金融資産保有額よりも少ない金融資産を保有していることになる。従って、中央値は世帯全体の実感により近い数字になると考えられます。

まとめ

平均値は、一部の高所得世帯が数値を大きく引き上げる事があり、実態との乖離幅が大きくなる傾向にあります。中央値の方が実態に近くなる傾向にあります。

・統計数値を見る際は、単に「平均値」「中央値」としてみるのではなく、実態(詳細)はどうなのか、詳しく掘り下げて見てみるとよろしいかと思います。また、統計データはあくまで参考数値として、ご覧いただく程度がよろしいかと思います。(大切なのは、皆様自身ですからね!)

・特に、FIREを目指している方については、平均値や中央値は当然に上回ってないといけませんので、常に上へ上へと、保有資産額の増加に向けて日々注力されることをお勧めします。

今回ご説明した内容は、その他の各種統計資料にも当てはまりますので、ご参照いただき、ご活用いただければ幸いです。

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(追記)2022年5月10日、朝日新聞デジタルの記事のご紹介

コロナ禍でお金ため込む 1世帯あたり貯蓄額1880万円、過去最多:朝日新聞デジタル
 総務省が10日発表した2021年の家計調査報告によると、2人以上の世帯の平均貯蓄は前年比5・0%増の1880万円だった。増加は3年連続で、比較可能な02年以降で過去最高となった。コロナ禍で外出が減り…

こちらも、「平均貯蓄額」となっています。

平均なので、一部の富裕層が金額を引き上げている可能性がありますね。ご注意を!!

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