皆様、こんにちは、サブ3サラリーマンです。
今後、FIRE生活を送るにあたり、良い面ばかりでなく、悪い面、課題やデメリットについても、考えておく必要があります。
そこで、本稿では、FIRE後に生じる問題、課題等の想定リスクについて取り上げてみたいと思います。皆様も、FIREに向けて準備する際の事前確認項目として参考にしていただければと思います。
尚、私のFIREは、完全リタイアではなく、サイドFIRE(初期はバリスタFIRE)を想定しております。
また、投資方針は、「高配当株中心のインカムゲイン戦略」です。インデックス投資での4%ルールとは異なりますことご承知おきください。
では参りましょう!

① 現代資本主義の継続が前提のため、現代資本主義の崩壊=FIREも終了する可能性がある。
現代資本主義というルールの上で成り立っていることを忘れてはいけません。資本主義が何らかの要因で終了する場合、それ即ち、FIRE戦略も終了となる可能性があります。非常事態に備え、FIRE後も複数箇所からの収入源を確保しておく必要があります。
② FIRE後に税制や資産所得に対する規制強化など、状況(ルール)が変わる可能性がある
FIRE後も国内外の状況が現在と同じと考えるのは危険です。例えば、金融所得課税強化等、資産所得に対する規制強化や、突発的な感染症、ウイルスなどの影響により、国内外の状況(ルール)が一変する可能性もあります。常に最悪の事態を想定した行動が必要です。
③ 株式市場の暴落によって、減配、無配、資産評価額減少等のリスクがある
金融市場に資産を投じ、リターンを得ようとする以上、常にリスクと隣り合わせです。投資において、「リスク」と「リターン」は 比例します。当然に、減配、無配、資産評価額減少等、様々なマイナス要因が生じる可能性があります。

④ 社会的信用が無くなる
FIRE=会社を退職します。会社を退職すると、社会的な信用力が無くなります。社会的な信用力が無くなると、賃貸物件の契約、クレジットカードの新規作成(審査合格)、住宅や車などの高額商品購入時のローン審査などをクリアする事が難しくなります。従ってこれらは、FIRE前に行っておく必要があります。
⑤ 会社員として培った経験やキャリアが継続できなくなる
FIREで仕事から離れた場合、それまでのキャリアが一旦終了となります。それ以後は、これまでと同じような経験の積み重ねは出来なります。従って、自らのキャリアを一旦ストップさせても良いか、十分に検討をする必要があります。FIRE後も順調で問題なく生活が成り立っていけば良いですが、万が一、うまくいかなかった場合で、FIRE前と同様フルタイムサラリーマンに戻る際、それまで仕事から離れていたというのはマイナスになることが想定されます。十分に検討しましょう。

⑥ 基礎生活費は配当金がベースになるので相対的に生活水準が低くなる
会社員時代とは違い、毎月所定日に振り込まれる給与(安定収入)がなくなりますので、これまでのような贅沢な暮らしは一旦(初期段階では)出来なくなります。(FIREを目指される方(達成された方)については、そもそも、贅沢はされない質素倹約スタイルの方が多いかと思いますのでそれほど心配はいらないでしょうか。)しかし、人生においては、それ以外にも自分ではどうにもならない、想定外の支出を余儀なくされます。例えば、病気やケガ、家電の故障による修理や買い換え、友人や親族の冠婚葬祭など、これら臨時の出費については避ける事ができませんので、あらかじめ想定の上、準備しておく必要があります。

⑦ インフレリスクや為替リスクについて
念のため、確認しておきますと!
・インフレ(インフレーション)は、物価が継続的に上昇する状態で、通貨の価値は下がります。
・為替リスクは、為替相場の変動によるリスクのことをいいます。日本通貨「円」と外国通貨「外貨」の交換相場である為替相場は様々な要因で変動するため、外貨建て資産を保有していると為替変動により損益が発生します。これらのリスクについても予め想定しておく必要があります。対策としては、資産の分散が効果的かと思います。

⑧ 人間関係が薄くなる(会社関連の人と疎遠になる)
FIRE=会社を退職します。それと同時に、会社のメンバーや取引先等の人間関係が途絶えます。これは両極端で、嫌な上司、嫌な同僚からは逃げられますが、その他の良いメンバーや良い取引先等とも一旦離れることになります。また、「仕事人間」と呼ばれるような人ほど、退職後に人間関係が薄くなります。逆に普段から、「一匹狼型で孤独を好む方」であれば良いですが、そうではない方についてはFIRE後に寂しい想いをするかもしれません。従って、人間関係についても十分に考えておく必要があります。
⑨ 将来の年金受給額が増えない
FIRE=会社を退職します。同時に、厚生年金保険の資格も喪失します。厚生年金の年金額は会社員時代の給与金額(標準報酬月額)をベースに、保険料を納めた期間(在籍期間)により算定されます。従って、退職してしまえば、年金保険料の積み上げはそこで終了することになります。現行法の場合、65歳から老齢年金を受け取れるようになりますが、FIREしていれば、厚生年金の金額は定年まで勤務した他の一般的な会社員の方より少なくなることが想定されます。尚、国民年金については、60歳まで納めることにより、将来の年金受給額に反映させることができます。それを念頭に、少額の老齢年金額でも生活できるだけの資産を築いておく必要があります。
【参考:厚生労働省】ライフコース別にみた公的年金の保障

⑩ 資産形成に時間がかかる(達成するまでの道のりは険しい)
FIREを実現するためには、多額の資産が必要になります。収入、支出、貯蓄を見直し、貯蓄率を最大化させる必要があります。既に、ある程度まとまった資産をお持ちの方であれば良いですが、これから資産形成をスタートさせる方については、中長期的なプランニングで進めていく必要があります。尚、年間の生活費を少なく見積もると、FIRE達成に必要な資産額も少なくなります。
【まとめ】 やはり、サイドFIRE(バリスタFIRE)が現実的である!
以上、10項目挙げてみました。変化が激しく、先行きが見通せない現代社会において、これら様々な課題、リスク等を考えると、何れか社会との接点を持っておいた方がよろしいかと思います。そういった中で、やはりサイドFIRE(バリスタFIRE)が無難かつ最適かと思われます。常に最悪の事態も想定し、いかなる状況にも耐えうる体制を構築しながらFIREを実行していければと思います!
以上、ご参考になれば幸いです。
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