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FIRE実行時の最終手段【地理的アービトラージ】について

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本日は、FIRE実行時の最後の砦、「地理的アービトラージ」について、ご説明したいと思います。

まず、アービトラージ「Arbitrage」という用語ですが

アービトラージ  (あーびとらーじ)

英語表記「Arbitrage」の日本語読みで、「裁定取引」のこと。裁定取引とは、金利差や価格差に注目して、割安な投資対象を買い、割高な投資対象を売るポジションを取ることで、両者のサヤを抜こうとする手法。両者の価格が収縮したとき反対売買を行うことで投資収益をあげることができます。「アービトラージ(Arbitrage)」「サヤ取り」「スプレッド取引」ともいいます。かつては投資銀行などの自己勘定部門が行う裁定取引を指すことが多かったのですが、近年ではヘッジファンドの投資手法を指す用語として使われることが増えています。

アービトラージ | 金融・証券用語解説集 | 大和証券
大和証券の「アービトラージ」の用語説明のページ。

その用語に、「地理(Geography)」という用語が加わりますので、「地理的アービトラージ」とは、地域もしくは国ごとの「物価(貨幣価値・物価水準)の違い(差)」を利用して、収入・支出をやりくりする方法です。例えば、貨幣価値・物価水準が高い国(米国、日本など)でお金を稼ぎ、貨幣価値・物価水準の低い国(南米や東南アジアなどの貨幣、物価水準が低い国)で生活するという方法です。

このように、地理的アービトラージは、通常、貨幣価値(物価水準)の低い、海外へ移住して生活することで、貨幣価値の優劣差を利用して生活をすることを言います。つまり、支出(生活コスト)を抑えて生活することができるというわけです。

日本国内における地理的アービトラージについて

その上で、今回は、「日本国内における地理的アービトラージ」について検討してみたいと思います。

確認する項目は次の3つ 【 ① 賃金水準 ② 物価水準 ③  家賃水準 】 です。

都道府県別の「賃金水準」について

まずは、国内、都道府県別の賃金水準について確認したいと思います。今回、参考としたのは、厚生労働省の統計データ「令和3年度賃金構造基本統計調査」です。

厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査

令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況について紹介しています。

都道府県別の賃金をみると、全国計(307.4 千円)よりも賃金が高かったのは6都府県(東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県)となっており、最も高かったのは、東京都(364.2千円)、最も低かったのは、宮崎県(244.6千円)対東京比で67%の賃金水準となっておりました。

⏩ 賃金水準(収入)では、東京で稼ぐことが、最も効率的ということがわかります。

都道府県別の「物価水準」について

次に、都道府県別の物価水準について確認したいと思います。今回、参考としたのは、総務省の統計データ「 消費者物価地域差指数 - 小売物価統計調査(構造編)2021年(令和3年)結果 - 」です。

統計局ホームページ/小売物価統計調査(構造編)調査結果
総務省統計局、統計研究研修所の共同運営によるサイトです。国勢の基本に関する統計の企画・作成・提供、国及び地方公共団体の統計職員に専門的な研修を行っています。

物価水準が最も高いのは東京都(104.5)で9年連続、一方、物価水準が最も低いのは宮崎県(96.2)で4年連続

・物価水準が高い東京都及び神奈川県は「住居」が最もプラスに寄与し、物価水準が低い宮崎県は「食料」が、群馬県は「教育」が最もマイナスに寄与している

・物価水準が高い東京都及び神奈川県は、「住居」が高く、次いで「教育」も高い

・宮崎県は「住居」が低く、群馬県は「教育」が極めて低くなっている

⏩ 物価水準(支出)では、宮崎で暮らすことが最も効率的であることがわかります。

都道府県別の「家賃水準」について

次に、都道府県別の家賃水準について確認したいと思います。家賃は固定費(支出)の中で、最もウエイトの高い項目になりますので、ここで全国水準を確認しておきたいと思います。

今回、参考としたのは、総務省統計局の統計データ「都道府県別でみる住宅状況 ~住宅及び世帯に関する基本集計(確報値)より~ 」です。

(こちらは、2018年10月1日に実施した平成30年住宅・土地統計調査について、本年9月30日に『住宅及び世帯に関する基本集計』を公表となっており、約4年前のデータとなっております。)

統計局ホームページ/統計Today No.152
総務省統計局、統計研究研修所の共同運営によるサイトです。国勢の基本に関する統計の企画・作成・提供、国及び地方公共団体の統計職員に専門的な研修を行っています。

・借家(専用住宅)の1か月当たりの家賃・間代は、全国平均で55,695円

東京都が81,001円と最も高く、最も低い鹿児島県の家賃・間代(37,863円)の2.1倍

・1畳当たりに換算すると東京都は5,128円で、全国で最も高く、最も低い青森県の1畳当たり家賃・間代(1,882円)と比べて2.7倍の価格となっている

・賃金水準、物価水準が最も低い宮崎県についても、38,353円となっており、家賃水準も低いと言える。

⏩ 家賃水準(支出)では、東北地方、四国地方、九州地方で暮らすことが最も効率的であることがわかります。

まとめ

上記の統計データにて確認することができた内容を踏まえ、日本国内において、地理的アービトラージを実行する際の最適解は!!

「 若年期に“ 東京都 ” で労働して収入(貯蓄率)を高め、資産所得の原資として、ある程度まとまった金額に達した後に、最も物価及び家賃水準の低い “ 宮崎県 ” に移住する 」

これはあくまで一例ですが、こういった手法により、FIREの実行時期を早めることも可能です。

また、家賃水準については、「FIREの聖地と言われている、大分県杵築市」も有力な候補地となります。何といっても、家賃が安い(1万円程度〜)ことで知られています。

下記もご参照ください。

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今回ご紹介した、「地理的アービトラージ」も踏まえ、FIREを検討してみてはいかがでしょうか。

(補足)私、サブ3サラリーマンは現在(2022年6月26日時点)は東京都港区に暮らしております。サイドFIRE実行時は、四国地方、九州地方への移住も視野に入れて検討しております。海が近く、自然豊か、それでいて、田舎過ぎない都市部にて、趣味のマラソンを中心とした生活を送りたいと考えております。

良いところがありましたら、Twitter等でご連絡をいただけると幸いです😌

最後までご覧いただきありがとうございました。

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