FIREとは「Financial Independence Retire Early」の頭文字をとった造語です。それぞれの単語の意味は次のとおりです。

・Financial = 経済的
・Independence = 独立
・Retire = 退職
・Early = 早期
日本語にすると「経済的に自立し早期に退職する」ことを指します。従来、欧米諸国で関心が高まり、実践する人が増えていった考え方で、FIREに関する本も出版され話題になりました。
私自身も、FIREに関連する以下の書籍を読み、理解を深めました。
若年期より「投資などの資産運用」を行い早期にリタイアを目指すのがFIREの特徴です。
FIREの種類とイメージについて
FIREは、大きく4つの種類に分けられます。

① Fat FIRE ( Fat ファット = 太った )
基礎生活費だけではなく、趣味・娯楽費も含めたすべてを資産所得で賄うスタイル。
十分な資産を確保しリタイアするまでと変わらない生活ができるFIREのパターンで、FIRE達成後は無理に働く必要はなく、十分な資産を活用して豊かな生活を送る事ができます。
② Lean FIRE ( Lean リーン = 引き締まった )
基礎生活費は資産収入で賄うものの、それ以上の物的なゆとり費は不要というスタイル。
補足すると、LeanFIREする人の基礎生活費は、一般的な水準よりかなり低い傾向にあります。生活費を極限に抑えて生活する、質素倹約に励む、支出を抑えて、自由な時間を過ごすライフスタイルになります。ミニマリスト的な生活ができる方向けのスタイルと言えます。

③ Side FIRE ( サイドファイア )
資産収入 + 副業の合わせ技のスタイル
- 基礎生活費 → 資産所得で賄う
- 趣味・娯楽費 → 副業・労働収入で賄う
資産所得(不労所得)で生活費(基礎生活費+趣味・娯楽費)の内、基礎生活費部分を賄い、趣味・娯楽費部分は副業や労働収入で賄うスタイルです。
※サイドFIREを「資産収入 + 副業収入で基礎生活費を賄う」と捉えている方も見受けられます。これについては見解が分かれるかと思いますが、基本的に「FIRE=特にFIの部分=経済的自立」なので、基礎生活費は資産所得(不労所得)で賄えていないと用語定義と合わないかと思われます。サイドビジネスをやらないと生活が成り立たないなら、FI(経済的自立)を達成しているとは言えませんので。これについては、次の④BaristaFIRE(バリスタファイア)でも同じです(私見です)。
サイドFIRE、バリスタFIRE、いずれも、「FIRE」なので、基礎生活費部分は資産所得で賄えることが前提と捉えるのが当然かと思います(私見です)。
④ BaristaFIRE( バリスタファイア )
資産収入 + アルバイトなどの給与収入の合わせ技のスタイル
- 基礎生活費 → 資産所得で賄う
- 趣味・娯楽費 → パート、アルバイトの給与収入で賄う
BaristaFIREは、例えば週5日勤務ではなく、週2〜3日勤務にしたり、1日8時間労働ではなく1日5時間労働にしてみたりと比較的短い時間で雇用(=従業員)され、FIREを達成させるスタイルです。
サイドFIREと同様に資産所得(不労所得)で生活費(基礎生活費+趣味・娯楽費)の内、基礎生活費部分を賄い、趣味・娯楽費部分はアルバイトなどの労働収入で賄うスタイルです。
「サイドFIRE」と「バリスタFIRE」の違い
- サイドFIRE:自営、独立して自ら収入を得る(雇用はされない、従業員ではない)
- バリスタFIRE:雇用される従業員として収入を得る(短時間社員、アルバイト・パートなど)
FIREを目指す際の確認ポイント
FIREを目指す上でのポイントとしては!
① 自分の価値観、ライフスタイル、諸状況、今後のライフプランを把握し検討すること
② 現在の資産状況、収支状況を把握した上で、今後更に必要な資産の構築に向けて日々行動していけること
資産家、富裕層でない限り、完全なFIREは不可能だと思います。一般的な方であれば、資産形成に向けて、ある程度の節約生活を強いられることになります。それに耐えて、黙々と資産形成に励んでいくことが求められます。
また、価値観、思考としても!

「消費マインド」ではなく「フリーダムマインド」。「お金」より「時間(自由)」を重視した考えになります。これにマッチしていれば良いですが、そもそも考え方が異なる場合、FIREには向いていないと言えます。
最後に!!
以上、FIREについて4つのパターンの概要をご紹介しました。
どれが良いかについては、個々の資産状況、家庭状況、生活状況、収支のバランス、ライフスタイル、価値観、思考により、一概には言えませんが、私のおすすめは「④バリスタFIREからの③サイドFIRE」です。
理由としては、バランスがちょうど良いからです。
社会との繋がりを持ち、社会貢献をしながら、自分の時間も確保し、好きなことにも集中できる。
本当の意味での「充実したワークライフバランス」であると思います。
また、早期FIREの最大のメリットは、若くて身体が健康でアクティブな時期に、自由な時間を持て、思う存分、人生を楽しめる。というところです。
そのことを念頭に、日々FIREに向かって進んでいければと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。