今回は、最近話題となった、宝島社の書籍『年収200万円で豊かに暮らす』について、取り上げてみたいと思います。
こちら様々なメディアで取り上げられており、ご存知の方も多いのではないでしょうか。


私もツイッターにて、コメントしましたが、一般的な価値観、生活水準からすると、年収200万円生活は難しいと思います。
私のように、独身 & シンプル思考 & ミニマリスト的ライフスタイルな方であれば大丈夫かと思います。それと、学生さんや実家暮らしの方であれば大丈夫だと思います。

実際、私自身、サイドFIRE移行初期段階は、年収200万円の水準で生活をしようと考えております。と言うのも、私自身、質素倹約、ミニマル、シンプルライフを実践しており、月次の収支状況も把握できているからこそ実行できる技でもあります。
サイドFIREイメージ図

基礎生活費は、配当金で賄います。
サブ3サラリーマンの配当金ポートフォリオ(2022年6月末時点)

さて、本題に戻りまして、ご紹介した記事の中でも、

「年収200万で暮らせるわけない」「病院にも行けない」悲痛な声も
Twitterでは「年収200万で豊かに暮らせるわけねぇだろ」「年収200万だと、金がもったいないと思っちゃって病院に行く気すらも起こらないんだよ」といった意見や「こういうのがスタンダードになると、日本全体が豊かじゃなくなり、衰退する」と日本の将来を不安視する意見も上がった。
という内容の記載がありました。確かに仰る通りだと思います。
年収200万円での手取り金額について
年収200万円といっても、額面金額が200万円であって、200万円/12ヵ月=毎月16.66万円貰えるわけではありません。そこから社会保険料(雇用保険料、健康保険料、厚生年金保険料)、所得税、住民税、その他会社による任意控除項目が引かれます。

実際、年収200万円の手取りがいくらになのかについて、「不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME’S社の資料」にて確認したいと思います。

【 年収・手取り概算額表 】

年収200万円は最上段で、手取り額150〜170万円となっております。月々の手取りだと、およそ、 12.5 〜 14万円 になります。
う〜ん、どうでしょうか。こうして見てみるとやはり厳しいな・・・。って感じがしますね。
生活保護との比較
以前、ご紹介した「生活保護」でも、月額10万円以上(個別状況による)は支給されるされるので、生活費水準としては、生活保護世帯並みと言えるかもしれません。
また、参考にした、不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME’S社のHPにおいて、平均的な一人暮らしの生活費の記載もありました。
平均的な一人暮らしの生活費

総務省統計局の「家計調査報告」(2020)によれば、単身世帯における1ヶ月あたりの平均生活費は、住居費を除くと「12万9,558円」とされている。との表記がありました。
住居費を除く・・・・・・。 と、あります。まあ納得ですね。

実際の月の生活費12万円のイメージ
・家賃 30,000円
・水道光熱費 10,000円
・インターネット 5,000円
・食費 40,000円
・日用品・雑貨 10,000円
・その他必要費用 25,000円
合計 120,000円
合計120,000円 × 12か月 = 144万円 ≒ 150万円(年間)
こんな感じでしょうか。これであれば、年収200万円(手取り年収150万円〜170万円/手取り月額12.5〜14万円)で生活できそうですね。

やはり、ストア派になるか、比較的物価の低い地方都市へ移住しないと、難しそうですね。
【 ストア派のイメージ 】

【 比較的物価水準の低い地方都市への移住について 】


余談ですが、年収●●万円生活シリーズの書籍は他にも複数出版されております。今回話題となった書籍が珍しい訳ではありません。
よろしければ、下記よりご参照ください。
年収90万円 年収100万円 年収150万円 年収200万円
まとめ
今回は、話題となった、『年収200万円で豊かに暮らす』について、実際に生活できるのか、という観点で確認してみました。
個人的な意見としては、皆が一様に成し得る生活水準ではない。と思います。
しかしながら、普段から、質素倹約、シンプル、ミニマル、に生活されている方であれば十分生活できるかとは思います。
また、「 FIRE志向 」の方であれば、普段より節約(支出の最適化・貯蓄率を意識した行動)に慣れていらっしゃるかと思うので問題ないかと思います。
結論としましては
日々の暮らしについては、個人ごとの、環境、価値観、ライフスタイルによるところが大きいと思います。従い、無理なく、各々に適した生活水準でストレスなく快適に暮らすことを目指された方がよろしいかと思います。
当たり前のことを当たり前のように語り本稿を終えたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。