
サラリーマン
皆さま、こんにちは、サブ3サラリーマン(@sub3_fire)です。
FIRE志向の皆さまも日々資産形成に励んでいらっしゃることと思います。
そこで、今回は、「月20万円の不労所得(資産所得)」を得る場合、資産原資(必要金額)はいくらか?という、基本的事項について確認をしてみたいと思います。
計算式としては、「 投資資金(原資)× 利回り 」になります。
(※実際には、支給時に税金が控除されますが、今回は便宜上省略します。)
今回の記事の執筆にあたり、こちらのサイトを参考にしたので、併せてご覧ください。

【今回の不労所得パターン】
①:債券 ▶︎ 年利2%
②:株式 ▶︎ 年利3〜6%
③:投資信託 ▶︎ 年利10%
④:不動産投資 ▶︎ 年利12%
① 債券

債券は、国や企業などの発行体が、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券です。債券には満期が定められており、満期となる償還日には、額面金額が投資家に払い戻されます。投資家は、発行体に対してお金を貸す代わりに利子をもらうというイメージです。債券の発行体(お金を貸している相手)が債務不履行にならない限りは満期時に元本が返ってくるため、運用の計画が立てやすいのが特徴です。一般的には他の金融商品に比べてリスクが低いとされています。
債券では発行体の信用度が高い場合は利息が低くなり、発行体の信用度が高い場合は多くの利息を受け取れますがその分リスクが大きくなります。
年利2%の社債で年間240万円・月額20万円の不労所得を得る場合
必要となる元本は1億2,000万円になります。
▶︎ 120,000,000 × 0.02 = 2,400,000円 / 12ヵ月 = 200,000円
※税金について:国内取引の場合、個人の配当金(配当所得)に対し、20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)が課税されます。今回は便宜上税金については考慮しておりません。(以下同じ)
② 株式

株式での利益は2種類あります。株を安く売って高く売ることで得られる「キャピタルゲイン」と、保有し続けることで配当金を得る「インカムゲイン」があります。今回は、配当金での「インカムゲイン」を取り上げています。
インカムゲイン(配当金)で年間240万円・月額20万円の不労所得を得る場合
配当利回3%の場合、必要となる元本は8,000万円になります。
▶︎ 80,000,000 × 0.03 = 2,400,000円 / 12ヵ月 = 200,000円
配当利回4%の場合、必要となる元本は6,000万円になります。
▶︎ 60,000,000 × 0.04 = 2,400,000円 / 12ヵ月 = 200,000円
配当利回5%の場合、必要となる元本は4,800万円になります。
▶︎ 48,000,000 × 0.05 = 2,400,000円 / 12ヵ月 = 200,000円
配当利回6%の場合、必要となる元本は4,000万円になります。
▶︎ 40,000,000 × 0.06 = 2,400,000円 / 12ヵ月 = 200,000円
③ 投資信託

投資信託とは、投資家から集めたお金を運用のプロが複数の債券や株式など、様々な投資先を選んで運用してくれる金融商品です。運用の成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっています。不労所得にむいているのは「毎月分配型」の投資信託です。「毎月分配型」の場合、分配金分の運用利益が出ていなくてもあらかじめ決められた分配金額が支払われる仕組みになっています。そのため、元本を取り崩してタコ足分配になる可能性があります。従って、目先の分配金は予め期待できても、将来自身の資産額は目減りすることもあります。仮に元本に対して月に1%程度の分配金がでる商品であれば年間約12%の利回りという計算になります。
年間240万円・月額20万円の不労所得を得る場合
利回り10%の場合、必要となる元本は2,400万円になります。
▶︎ 24,000,000 × 0.1 = 2,400,000円 / 12ヵ月 = 200,000円
一見すると利回りは高く、効率的に見えますが、投資信託の仕組みを良く理解した上で、投資する必要があります。
④ 不動産投資

不動産投資とは、アパート経営やマンションの賃貸、テナントビルや駐車場の経営などによる不動産に関する収入をいいます。不動産収入の利回りは様々です。
年間240万円・月額20万円の不労所得を得る場合
年240万円・月20万円の収入を得る場合、仮に表面利回りが12%であれば、必要な元本は2,000万円になります。
▶︎ 20,000,000 × 0.12 = 2,400,000円 / 12ヵ月 = 200,000円
ただし、不動産投資の場合、空室率の増加による家賃収入の減少、家賃の引き下げによる家賃収入の減少、大規模修繕による経費増加といったリスクもあり想定通りいかない場合もあります。
まとめ
以上、4つの不労所得からFIREを目指す方法を確認しました。どの方法も元本となるまとまった資金が必要になります。従って、実際に完全なFIREをするには相当ハードルが高いと言えます。(運用利回りが高ければ、必要金額は少なくて済みますが、その分リスクも高くなる点、注意が必要です。)
【参考イメージ(みずほ証券HPより)】

尚、そのような場合、完全FIREの半分の資金で実行できる「サイドFIRE」という手法もあります。
サイドFIREは、基礎生活費部分を資産収入で賄い、趣味・娯楽費部分を副業や労働収入で賄うものになります。
詳細につきましては、下記、サイドFIREの参考記事をご覧下さい。

実際、私もFIRE初期段階はこのサイドFIRE(又は、雇用労働型のバリスタFIRE)で生活しようと考えております。そして、更なる、資産の積み上げ、配当金の積み上げを行なっていきたいと思います。
一気に完全FIRE達成を目指すのも良いですが、多大な時間と労力、過度なストレスが生じることもありますので、状況を見ながら、サイドFIREへ移行してダウンシフトしつつ、臨機応変に進めていくことも一案かと思います。
以上、本稿がみなさまの参考になれば幸いです。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。