株式投資では、『キャピタルゲイン』と『インカムゲイン』にて、利益を得ることができます。
キャピタルゲインは、購入した株の価値(市場価格)が上昇する事によって得られる利益をいい、インカムゲインは、株式を保有している間に受け取ることのできる配当金のことをいいます。
1回当たりの金額で見た場合、インカムゲインはキャピタルゲインの利益より少額ですが、ある程度まとまった資産で長期投資&ホールドをすることで定期に振り込まれる配当金で生活することも可能となります。
今回は、私も実際に行っている、インカムゲインを目的とした高配当株投資戦略について解説していきたいと思います。
インカムゲイン(配当金)は、株式を購入して保有し続けている限り、継続して受け取ることができることができます。(とは言え、リスク資産である以上、評価額の減少、配当金の減配や無配といった条件変更もあり得ます。)
また、当然ながら日々株価の変動はあるものの、基本的に長期保有が前提のため、キャピタルゲインのように株価の動きに敏感になることもなく、日々の生活を送ることができます。
その点について、インデックス指数連動積み立て投資での4%ルール戦略とは方針が異なってきます。

次に、実際にインカムゲインでの高配当株戦略で配当金生活する際の留意点の確認です。
● まとまった投資資産が必要
一般的な高配当株と言われている銘柄については、配当利回りが税引前でおよそ4〜6%程度になるので、配当金のみで生活するには、ある程度まとまった資産が必要になります。その資産を確保することが、配当金生活をする上での絶対条件になります。
● 高配当株を厳選して投資することが重要
銘柄選定にあたり、利回りの高さだけで判断しないこと。企業の業績や財務状況をチェックして投資をする必要があります。また、配当性向にて過度な配当を行っていないかなど、予めスクリーニングを行う必要があります。
高配当株投資のメリット
● 配当金は株価より安定した利益であること。
株価は1日ごとの値動きが非常に激しいです。銘柄によっては10%変動することも珍しくありません。しかし、配当金は、株価のように毎日変動することがなく、業績が順調であれば予め予定されていた金額が支払われます。その点については、日々の株価変動で一喜一憂したくないという堅実志向な方にとって、配当金の安定感は魅力的と言えます。
● 不況時(株価下落時)でも配当金を受け取れること。
基本的に不況時(株価下落時)でも、企業は配当金を減らすことは滅多にしません。なぜなら、減配や無配にすると、業績が悪化しているという印象を投資家に与えてしまうからです。そういった観点においても配当金はある程度計算のできる収入といえます。
高配当株投資のデメリット
● 減配、無配になるリスクがある
基本的に企業は減配、無配を避けようするため、よほどのことがない限り配当を維持する場合が多いです。しかし、業績が悪化しすぎたり、業績低迷が長期間続いたりすると、減配や無配になることもあります。
● 配当金を受取る度に税金がかかる

税率は、国内株式の場合、配当益・売却益ともに20.315%です。
尚、米国株式の配当金にかかる税金は、米国と国内のどちらも課税されます。まず、米国では日米租税条約に基づいた税率10%※が源泉徴収され、残りの金額に対して国内で20.315%(所得税15.315%、住民税5%)が源泉徴収されます。ADRや米国市場に上場する非米国籍株式は、発行会社の国籍によって税率が異なります。
⏩ この、税金が非常に厄介です。例えば、3,000万円を利回り5%であれば150万円となりますが、そこに上記の税金がかかるので実際は150万円×0.8=120万円となります。
【まとめ】
高配当株投資戦略は、月次ベースで配当金額を把握することができ、FIRE をする際の指標が明確になります。そういった意味においては、なるべく早期にFIRE を達成したい方にとっては有効な戦略であると言えます。
ご参考になれば幸いです。
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