今回は、米国高配当ETFの一つ、「SPYD」について、「最新(2022年10月時点)の公式データ」と併せてご紹介いたします。( ※標題の画像「GoogleFinance」より(2022年10月7日時点))
SPYDは、SBI証券が実施した『【大人気!米国株式・米国ETF】2021年年間ランキング』でも堂々の第1位を獲得している人気のETFです。


SPYDの概要
まず、SPYDの概要です。運用しているステートストリート社の公式HPのデータを基にご紹介します。
【概要】(2022年10月6日時点)


【特徴】
・世界三大運用会社の一つ、「ステートストリート社」が運用
・経費率が低い ▶︎ 0.07%
・S&P500の高配当銘柄上位80社から成る、均等加重平均方式を採用。つまり、1社あたり、約1.25%の均等分散で構成されている。▶︎ 80社×1.25%=100%
(※S&P500高配当指数とは、アメリカの代表的な500銘柄の株式から構成される「S&P500指数」に採用されている500銘柄のうち、配当利回りが高い80銘柄より構成されているのが、SPYDの連動対象である「S&P500高配当指数」となっています。)
言い換えると、常に好業績企業で構成されているというわけではなく、あくまで「配当利回り基準で構成されている」ということになります。
直近の配当利回り
▶︎ 公式サイトより 4.37% (2022年10月6日時点)

▶︎ 分配金は年4回( 3月、6月、9月、12月)に支払われます。
株価推移

【全期間の株価推移】
・35 〜 45USDの範囲
・2020年の大きな下落はコロナショックの影響(現在は回復)

※「GoogleFinance」より(2022年10月7日時点)
【直近1年間の株価推移】

※「GoogleFinance」より(2022年10月7日時点)
セクター組入銘柄・比率

【業種・銘柄比率(2022年10月6日)公式サイトより】


「金融 ▶︎ 公益事業 ▶︎ 不動産」が上位を占めています。
全80銘柄一覧

運用実績
左)SPYD / 右)S&P500指数 (2022年10月6日時点)

▶︎ S&P500指数に連動した同等のパフォーマンスであることがわかります。
【参考】私の直近1年間(5期分)の受け取り配当金額

現在、私もSPYDを保有しています。
参考までに、直近の受取配当金額に関する資料をお見せします。
2021年9月・12月・2022年3月・6月・9月(5期分)
2022年3月6月9月は保有口数は同じ(777口)ですが、利回りが異なるので金額に差があります。





【参考】 配当利回りの確認方法 | 配当金額の計算方法
① Bloomberg にて、SPYDを検索
② 「直近配当額」を確認

③ 計算式
▶︎ 株式保有口数 × 直近の配当額(上記の場合、0.40499) = ●●●ドル
▶︎ ●●●ドル × 税金0.72 × 為替レート●●●円 = 税引後受け取り金額(円)
(参考🔻数値を入れるとこのようになります)

SPYDで配当金生活を目指すにはいくら必要??

SPYDの配当金だけで生活するには!!
たとえば、年間240万円(1か月あたり20万円)の生活費をまかなう場合、配当に約28%の税金がかかることを考えると、税引前で約336万円の配当金が必要となります。
336万円(配当金)×0.72%(税率)=241.92万円(≒約240万円・税引後手取額)
SPYDの利回りは約4%(概算値仮定)なので、約8,400万円あれば、税引前で約336万円の配当金を得ることができます。
8,400万円(SPYD保有額)×4%(利回り)=約336万円(税引前配当金)
※配当利回りは常に変動します。あくまで、参考、概算値としてご覧下さい。
まとめ
今回は、高配当が魅力のETF、S&P500高配当ETFの「SPYD」をご紹介しました。
✅ S&P500の高配当銘柄上位80社から成る、均等加重平均方式を採用。つまり、1社あたり、約1.25%の均等分散で構成されている。
✅ 金融 ▶︎ 公益事業 ▶︎ 不動産 の順で組入セクターが多いのが特徴
✅ 経費率が低い ▶︎ 0.07%
✅ 年2回リバランス(銘柄組み替え)が行われる
✅ 分配金は年4回( 3月、6月、9月、12月)
✅ 直近の配当利回りは4.37%(公式サイトより)
✅ 株価は35 〜 45USDの範囲で推移
✅ 組入銘柄は、配当利回り基準で選定されている。従って、キャピタルゲインより、インカムゲインを重視したETFであると言える。
▶︎ 高配当銘柄については、価格が安い時に購入できるかどうかがポイントになります。増配されるか、取得基準価格を下げることで「配当利回り」がUPします。
以上、参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。